好きな芸人若林なんてのはもう7年以上前からの話
2020年感銘を受けたオードリー若林の発言個人的ランキングベスト3
第3位 「少年野球を指導して足立区で優勝目指すしかない」(たりないふたり 秋)
昔は憧れてくれていたのに、今は若林の中で自分の評価が下がっているというプレゼンをしてきた南キャン山里に対しての発言。
この発言は、自分のボケの能力を評価してくれないという山里の主張に対し、それぞれに長所短所があり、それを補い合って生きていることに気づくべきだという趣旨による。
この主張は、番組コンセプトそのものを揺るがす発言だ。
「たりない」ふたりを克服したくてあつまったはずなのに、たりなくてよいという結論が導かれてしまうから。
だけど、2人を見てきた視聴者からすると、もうあの頃の、たりないふたりではないのに、あの頃のたりないふたりのふりをされている方が悲しい。
2人の様々な環境や心境の変化をラジオ等通じて、触れてきた身としては、「たりないふたり」という枠にとらわれず、率直な現在の気持ちを話してくれることの方が嬉しいし、安心する。
あちこちで、この国では、AをCだって言う仕事をしてると言っていたけれど、この瞬間は、AをAだと言ってくれてるように感じた。
そしてさらにこれは完全な妄想だけど、少年野球に例えたのは、もしかしたら若林のお父さんが昔少年野球のコーチをしていたことも関係していて、晩年のお父さんと語る中で、そんな話もあったのかなと思いを巡らせたりもした。
第2位 「でもこの世界誰が売れるかわからないから」(しくじり先生 ジョイマン)
MCをいつかやりたいというジョイマン池谷。
考えが甘すぎる。というノブコブ徳井。
この日はなぜか吉村がいなくて、代わりに徳井が出ていた。
徳井に、若林さんもそう思うでしょ?と振られての発言。
徳井は、腐り芸人セラピーのときみたいに、切れ味鋭く、正論を突きつけてたから、つい同調したくなる雰囲気だった。
けど、あの時若林はすごく言いづらそうに、きっとそれは、少し徳井の顔を潰すことになるから、遠慮がちにこの発言をした。
ラジオで、他人の活力を下げるようなことはしたくないって言っていたけど、この発言は、まさにその信念に従ったもののように感じられた。
そして何よりすごかったのは、最終的に、ジョイマンのネタを全く変えないまま、ただ自分が加わることで、新しい笑いを産み出していたこと。
流れを読まない発言をした分の落とし前を自分でつけられるかっこよさがあった。完璧すぎた。
第1位 「大事なことを伝えるためになめられないようにしてる」(あちこちオードリー)
これは、テレビ局の社員に対する考え方の話で、
テレビ局員って基本勝ち組だから、自分のことを(雑に)いじって来る人もいる。
自分のことをナメてもらって構わないんだけど、そのままにすると、番組作りに関する大事な意見を伝えたいときも、聞き流されてしまうから、
何回かに1回、雑ないじりに対しては、
あ?
っていうリアクションを取るようにしている。
という話。
特に職場で、自分を守るためには、その瞬間ではなくて、その瞬間が来たときのために、工夫したり、準備しなくてはいけないんだということを教えてくれた。
以上、2020のランキングでした。
記憶を頼りに書いているので、実際の発言とは異なる可能性があります。